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月次GDP

10月の月次GDP、前月比1.9%増

―サービス輸(shu)出が大幅増も、一(yi)時的な動きの可能(neng)性(xing)―

松尾 朋紀
  副主任研究員

2023/12/12

日本経済研究センターがまとめた2023年10月の実質国内総生産(GDP)=月次GDP は、年換算の季節調整値で566兆6,234億円と前月比+1.9%だった。10月は、サービス輸出が大幅に増加し、GDP全体でも大きなプラス推移となった。ただしこれは一時的な動きの可能性もある点に注意が必要。GDPの半分以上を占める民間消費をはじめ、設備投資や財輸出は小さめの増加にとどまっており、10月は、GDP成長率が実態の景気拡大に対して過大になっているとみられる。
仮に2023年(nian)10-12月(yue)期(qi)の実質GDPが10月(yue)の水準で推移した場合、当センターの月(yue)次GDPベースで見(jian)ると、2023年(nian)7-9月(yue)期(qi)と比べた成長率(lv)は前期(qi)比年(nian)率(lv)で+6.1%と試算される。

10月(yue)の支出項目の主な内訳は以下の通り。

【民需】
  • 民間企業設備投資が前月比+0.7%、民間住宅投資が同+0.2%、民間最終消費支出が同+0.1%だった。
  • 民間在庫変動と合わせた実質GDP成長率への国内民需の寄与度は+0.1%ポイントだった。
【公需】
  • 政府最終消費支出は前月比+0.2%、公的固定資本形成は同+0.2%だったことから、公需の成長率への寄与度は+0.0%ポイントだった。
  • 国内民需と公需を合わせた内需の成長率への寄与度は+0.2%ポイントだった。
【外需】
  • 輸出は前月比+8.9%、輸入は同+0.6%となった。外需(輸出-輸入)の実質GDP成長率への寄与度は+1.7%ポイントとなった。

【利用上の注意】

月(yue)次GDPと各需要項目は最(zui)新(xin)月(yue)の公(gong)(gong)表(biao)のたびに、過去に遡って修正が入ります。経済(ji)予(yu)測(ce)・分析への活(huo)用にあたっては、この点に注意(yi)していただくとともに、必ず最(zui)新(xin)月(yue)の公(gong)(gong)表(biao)分の時系(xi)列データをご使用ください。

修(xiu)正の主な要(yao)因は下(xia)記の通りです。

1.内閣府『四半期GDP速報』公表と遡及修正

『四(si)半(ban)期(qi)GDP速(su)報』では直近四(si)半(ban)期(qi)の公表(biao)・改(gai)定と同時に過去分(fen)が遡及修正されます。月次GDPと各需(xu)要(yao)項目の算出(chu)では四(si)半(ban)期(qi)変換(huan)した値が『四(si)半(ban)期(qi)GDP速(su)報』に一致するように調整するため、『四(si)半(ban)期(qi)GDP速(su)報』の公表(biao)のたびに過去分(fen)を含めて変わります。

2.推計用基礎統計の遡及修正(zheng)

月次GDPの各需(xu)要項目の推(tui)計(ji)に使う基礎統計(ji)が基準年変(bian)更による改定や季節調(diao)整のかけ直しに伴って遡及修正(zheng)されると、推(tui)計(ji)値も変(bian)化します。

3.推(tui)計(ji)用説明(ming)変数の入れ替え

たとえば、公(gong)的固定資本形成は当初、公(gong)共工事請負金額を使って推計しますが、国土交通省『建設総合統計』公(gong)表後は説明変数を入れ替えるため推計値が変わります。

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