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中国統計 統計で見る中国経済 (9月)

7~9月成長率は4.9%、消費回復が寄与

――外(wai)需(xu)不(bu)振、不(bu)動産不(bu)況など不(bu)安(an)要因は残る

湯浅 健司
  首席研究員兼中国研究室長

2023/10/18

 中国の第3四半期(7~9月)の実質経済成長率は前年同期比で4.9%と、市場の事前予想(有力サイト、財新網=4.5%)を上回る伸び率となった。9月単月の経済統計をみると、8月に続いて工業生産が持ち直しているほか、社会消費品小売総額は5.5%増と前月から0.9ポイント上昇。政府の促進策に加えて、中秋節や国慶節、杭州アジア大会が重なり、消費市場の持続的回復を促したとみられ、成長率を底上げした。一方、景気のマイナス要因も消えていない。外需の不振は相変わらずで、9月の輸出は5カ月連続で前年実績を下回った。投資も主力の民間投資は5カ月連続のマイナス。不動産投資もマイナス幅が拡大するなど投資意欲は高まらない。
 1~9月累計の成長(chang)率(lv)は5.2%。中(zhong)国国内(nei)では政府(fu)の景気対策や消費の上向きなどを好材(cai)料として、通(tong)年でも政府(fu)目標の5%成長(chang)は達成可能との見方が広がりつつある。ただ、仮(jia)に目標に届いても5%を大(da)きく上回(hui)ることはなさそうだ。

概要

  1. 実質経済成長率 :7~9月期、前期比は1.3%
  2. 固定資産投資と不動産開発投資 :低調な動き続く~不動産、マイナス拡大
  3. 輸出入 :輸出が5カ月連続で減少
  4. 工業生産 :1~9月の伸び率、昨年平均上回る
  5. PMI :景況感、持ち直しの傾向~半年ぶり「50」超え
  6. 社会消費品小売総額 :消費が回復基調に、衣類など好調
  7. 消費者・卸売物価指数 :CPIが再びマイナス目前に
  8. 新車販売台数 :2カ月連続のプラス~輸出がけん引

☆トピックス :2022年の研究開発費、3兆元の大台を突破
           
☆主要経(jing)済統計:バックデータ

※旧サイト(~2018.8月)の中国・アジア研究、アジア予測、コラムなどの一覧はこちらから

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